えめそう

3社目の転職に35歳で踏み切った人間が日々思うことをつらつらと。

仕事とカードゲームとの共通点から働き方を考える

「Nerf(なーふ)」と呼ばれる言葉がある。
これはカードゲームにおけるバランス調整、特にバランスを崩していると判断されたカードを下方修正するという意味合いで使われることが多い。
実際には上方修正される場合もある。そしてカードゲームだけで使われる言葉では無い事を先に書いておく。

カードゲームは子供の頃 "マジックザギャザリング" の 5版やテンペストが世に出回っていた頃プレイしたことを思い出す。ただカードショップでは周りの年齢層が高く当然仲間に入ることなどできず、弟とプレイしたちょっと寂しい記憶。

デレステのイベント用トリガーを消化しつつ Youtube で適当な動画を流していたら、ハースストーンの Nerf について語られていた。そしてそれが突然頭の中で仕事に結びついてしまったので書き残すことにした。残念ながらハースストーンは未プレイ、シャドウバースはリリース直後から数カ月やっていましたがついて行けずプレイを止めました。

随分と前置きが長くなったが仕事とカードゲームの関係性について整理してみた。

  1. デッキ(カードの組み合わせ)
    会社として起こせるアクション、個人のスキルや経験。
  2. 環境
    市場や職場環境など。
  3. 対戦相手
    競合他社
  4. 勝負
    まずは対戦相手が少ないほど勝つことができるが、大抵の場合市場があり、一定数の相手がいるであろうことを想定しておく。
    • 環境に適した "デッキ" を組み競合他社に勝つ確率を上げる
    • 有利・不利を見極め、相手の動きに注意を払いつつ手札を切る(使う)
    • 勝負は基本的に1回でつくが、何回もプレイすることができる

ここまで書いてみて「Nerf」はカードの下方修正という意味合いを持っていたがこの場合においては「なにがしかの意図により、環境が変わる」としておこう。環境の変化に追従できなければ待っているのは敗北だろう。

大前提として戦略はもちろん大事。具体的なアクションを起こすためのデッキを構築するためのカードは自らのスキルアップにより増やすことはできる。組織としては人材の登用や投資などにより選択肢を増やすことができる。ただす、個人で言えば技術の陳腐化、人材の流出や病気に起因する出社不可といった問題により手札が減ることもある。他の要因によりカードが使えなくなる場合があり、相手のカードがこちらの上位互換である場合やトップダウンによる指示(正しく無い方針の提示)、特殊なケースでは発がん性物質が見つかったため素材が利用できなくなるといったケースすらある。

これは企業対企業の話だけでは無く、自社内でも当てはまるところがある。経営層が変わった、上司が変わった、配置転換された。こういった状況において、ただ文句を言っているだけの人がいるという点はゲームにおいても職場においてもしばしば見受けられるので興味深い。残念ながらいくら文句を言っても敗者に近づくという事実は変わらないし、環境に常に追従できている人間はトッププレイヤーであり勝ち組企業だと思う。

加えて文句を言いながらゲームをプレイ、辞めずに働き続けている人がいるのも類似点として挙げられるので更に面白い。人間は変化を恐れるものであり現状維持を選択しやすいという話はまた別の機会に。

環境に追従するためにアクションを起こすことが解決策であることは言わずもがな、正道の解決法にあたる。視点を変えると「そのゲームを辞めて他のゲームをする」こともできる。いわゆる転職や配置転換の希望を出すことに該当する。ただし逃避が前提の場合次のフィールドにおいてもそのようなアクションをとることが容易に想像できるため正解とは言えないだろう。何かしらの前向きな理由がある方が望ましいだろうな。

………といった思考を整理して文章に落としてみた。
SEO対策みたいなタイトルの付け方は個人的に好きではないのでやめる。

小一時間書いて類似点を上げることができ、それなりに満足したのでこの辺りで終わろうと思う。自分の立場がどういう状況にあるのか、一度考えてみると面白いかもしれない。

二回目にして思うことだが、文章を書くのは難しい。
日記なら自分のために書けば良いだけのものだが、意図をもって何かを伝えるのであれば読者を想定しないとブレた文章になってしまう。

ただあまり最初から色々と考えすぎると続かなくなるので気楽にいきたいところ。

書くことに対するモチベーションを与えてくれた後輩に感謝しつつお風呂に入ることとしよう。できるだけ湯船で寝ない。