えめそう

3社目の転職に35歳で踏み切った人間が日々思うことをつらつらと。

寡黙と饒舌のバランス

今日はこんな本を読んでいました。

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最初はバックグラウンドに暴力があるんだからそりゃ大体のことはうまくやれるのでは?などと考えていたものの考えがいかに足りていないかが分かった。思考することにあたり、いかに先入観を捨てるかは大事なことだと思う。逆に先入観を持たれると覆すのが難しいのは今までに学んだ通り。

この中の一節「おしゃべりなヤツは大物にはなれない」の部分で思う点があったのでいつものようにつらつらと書いていきたいと思う。

(前略)自分の放つ言葉はときとして飛んでもない凶器となって自分を襲う。(中略)いいか、考えなしに口を開くなよ!

喋って良いこと、悪いことの区別をきちんとしなければならないのは日々感じているので割と響く言葉であった。昔から口は災いの元と言うがまさにそのとおり。彼らは違法とは言えビジネスを行なっているわけで、そこでのミスは死と隣り合わせであり文字通り命がけで仕事に取り組んでいるのだろう、通常のサラリーマンのレベル感ではせいぜい現在の生活レベルが維持できるか否かという程度のものであり本気具合は人によって変わってくるところだと感じた。

現時点の僕は職場に入ったばかりのよそ者、つまりよく分からない人間だ。沈黙は金と地道に成果を出すか?それはスタンスによるところも多いかも知れないが、注意を払った上でまずは饒舌であることを選んだ。理由として皆に対してオープンであることを認識してもらい、まずは「こういう人間だ」ということを知ってもらう必要があると考えたから。チームに受け入れてもらうところをスタートとすることを今回の転職にあたって強く意識したことだし、開発拠点が遠いということもあるため心理的距離感を少しでも縮めるための努力が必要で継続して努力しなければならないものだとも考えている。

CTO と初日から話をすることができたのは非常に良い機会だった。年齢が4歳しか変わらないのに意識の高さがこのようにも、と。同い年の起業した学友も CTO としての思想がありこれらの話はまた別の機会にしたいと思う。閑話休題。コミュニケーションを取るためには会話は必要なものであるが口は災いの元であるため、まずは社内においてはバランスを意識しなければならない。

これが対顧客になるともう少し話は変わってくるのでは無いかと考える。商品の購入をこれから検討する、すでに購入しており問題を抱えている、そういう場においては注意深く話を聞き途中で口を挟みたくなってもぐっと我慢しなければならないのだろう。先方の認識が違うことも往々にしてあると思う、しかし口は挟まない、一旦全て話してもらってから改めて誤解を解こう。先に十分に喋ってもらい情報を集め、その上で対処方法や戦略を考えられるのが一番良いのだろうから。僕らは相手の時間を奪っていると言うことを常に意識して話し合いが彼、彼女らにとって有意義なものでなければならないのだから。ことビジネスの場においては話し合いのうち自分が話すことができる時間を意識し必要で相手にとって刺さる内容でなければならないのだろうなあと考えつつ、マフィア流のアイリッシュコーヒーのお酒抜きを飲んでいる。つまりウィンナーコーヒーに砂糖を入れただけのものを。

今日からでもできる行動は何か?今まで以上に聞き上手になる努力、加えて事前に相手とその会社の事を十分に調査することだろうか。情報を仕入れておくに越したことは無いのだから。